自分の大好きな車を買うことは多くの人にとってひとつの夢でもあると思います。
車を買った後の維持費に関しても把握したうえで備えておかないと、せっかく喜んで買った車が自分の生活を苦しめる存在にもなりかねません。
今回は、そんな車の維持費について確認し、少しでも安くするためにはどうしていけばいいのかを考えていきたいと思います。
車にかかる維持費はどれくらい?
車の種類によって維持費も一概には判断できませんが、一般的にかかる維持費用は以下の通りだと言われています。
軽自動車 | 普通自動車 | |
ガソリン代 | 93,000円 | 93,000円 |
駐車場代 | 120,000円 | 120,000円 |
自賠責保険料 | 10,985円 | 12,475円 |
任意保険料 | 50,000円 | 70,000円 |
車検代 | 40,000円 | 60,000円 |
消耗品代 | 30,000円 | 50,000円 |
自動車税 | 10,800円 | 39,500円 |
重量税 | 5,700円 | 30,000円 |
合計 | 360,485円 | 474,975円 |
(引用:https://www.keicar-info.com/ijihi/kei-futuu.html)
これを見ると、軽自動車でも年間36万円、普通自動車に関しては年間50万円近く支払う必要があることが分かります。
つまり、購入した後の維持費についても目を向け、対策を取らない限り、長期的にみると大きな損をすることになりかねないのです。
節約できる費用一覧
それでは、車の維持費の中で節約できる費用にはどんなものがあるのでしょうか?
ガソリン代
まずは、ガソリン代です。
ガソリン価格の相場は、レギュラー133.7円/L、ハイオク145.1円/L、軽油114.4円/Lとなっています。(※2018年12月現在)
つまり、車一台のオイルタンク容量がだいたい60Lだとすると、一回満タンにするのにレギュラーガソリンで8,000円近くも消費する計算になるのです。
このガソリン代を節約する方法ですが、まずひとつは、セルフのガソリンスタンドを使用したり、地元でも安めのガソリンスタンドを見つけて使用してみたりするなど、少しでも単価を減らす努力をするという事です。
一見地味かもしれませんが、こういった積み重ねを何年間も通してみると大きな差になります。
基本的にセルフのガソリンスタンドの方が人件費がかからない分、単価が安く設定されていますので、そういったガソリンスタンドを見つけて給油するようにしましょう。
また、支払いの方法ですが、現金で払うよりも提携のクレジットカードや電子マネーでする方がよりお得です。
クレジットカードや電子マネーでは、支払いの都度ポイントがたまっていき、そのポイントが後日割引として使用できるようになるものが多く、トータルで考えると10%以上の割引になる場合もありますので、特にこだわりがなく現金払いを続けているような方であれば、すぐにでも決済方法を変えることを検討してみましょう。
さらに、ガソリンの給油に関して言うと、毎回毎回満タンまで給油するクセのある方はそれをやめてみましょう。
同様に、車の後部座席やトランクに常に荷物を置いた状態のまま運転をしている方も多いと思いますが、不必要なものは片づけて車の重量を下げるようにした方が、燃費は良くなりますよ。
駐車場代
駐車場代に関しては、都心であれば毎月2~3万円を支払う必要があると思いますが、多くの人が家の近くで借りようとするため、どうしても人気が集中する駐車場は決まっており価格も高くなります。
多くの人が家の近くで借りようとするからこそ、あえて住宅エリアから少し離れたところに目を向けるだけで安く駐車場が借りれてしまうのです。
家から離れてしまうのは正直面倒ではありますが、その面倒と毎月の節約額を天秤にかけてみて、やるべき価値がありそうであれば、駐車場を変更することも視野に入れてみてはどうでしょうか?
保険料
ひょっとしたら保険料がもっとも手っ取り早く維持費を安くできる方法かもしれません。
基本的に車の保険料は、車自体の購入時にすすめられたまま加入した保険に入り続け、プランの見直しもしないまま支払い続けている場合が多いと思います。
しかし、この保険料を一度見直してみて、不必要な保障に関しては外すことで毎月のコストを簡単に抑えることが出来ます。
また、代理店型の保険ではなく、最近テレビCMでもよく目にするダイレクト型の保険に切り替えることもおすすめです。
インターネットで申込が可能であるため人件費が安く、従来の代理店型保険より高いサービス品質で、なおかつ保険料は抑えられるといった場合も多々あります。
どの会社もネットから簡単に見積もりが出来るようになっていますので、一度ホームページを検索し、見積もりやサービス内容、契約手続きの流れなどを確認してみることをおすすめします。
車検代
車検代は、交換すべきパーツがあるかなど車の状態によってかかる費用が変わってきますが、場合によっては10万円以上かかることもあります。
基本的に重量税・自賠責保険などの諸税金や、点検費用・消耗品の交換代金がかかるのですが、このうちの点検費用・消耗品の交換代金は車検業者によって価格設定が異なるため、節約の余地があります。
ディーラーに比べ、ガソリンスタンドやカー用品店などが行う車検の方が費用が安く済む傾向にあります。また車検代行業者というものもあって、さらに価格が安くなる場合もありますので、車検時期が来る方はいつも通りディーラーで依頼するのではなく、違った業者を調べてみるだけで数万円の節約が可能になるでしょう。
消耗品代
消耗品としては、エンジンオイル、バッテリー、タイヤなどがあると思いますが、これらもこまめにメンテナンスをするように心がけ、出来るだけ交換費用を少なくすることが可能です。
またエンジンオイルに関しては、ディーラーではなく、カー用品店で購入し無料工賃で交換してもらうというやり方がおすすめです。
ディーラーと違い、カー用品店の方が商品ラインナップの幅も広く、安価なものであればディーラーの半額程度ですむ場合もあります。
また、タイヤ交換に関しては、インターネットで購入し自分で交換する、もしくは、カー用品店にタイヤの交換のみ依頼する方が安く済ませることが出来ます。
このように、カー用品店やインターネットを利用して簡単に節約が可能ですので、興味ある方はぜひ検討してみてください。
車を手放すという選択肢もあり
このように、車の維持費を節約する方法はたくさんありますが、現代ではいっそのこと車の所有をやめてしまうといった選択をする方も増えています。
特に都心では、交通ネットワークも整っているため、維持費を考えると公共機関での移動に絞ってしまった方がお得なのです。
たまの休日に車でドライブしたい場合には、レンタカーの利用や、カーシェアリングサービスも最近は行われていますので、非常に安価・手軽に車を借りることが出来ます。
そうすれば、先述した駐車場代などのほか、維持費すべて支払う必要がなくなりますので、トータルコストを随分抑えることが出来るでしょう。
まとめ
車の維持費はさまざまなものがあり、今後20~30年車に乗り続けると考えると、大きなコストになります。
毎年同じディーラーで車検や整備を任せていたり、決まったガソリンスタンドを使っているといった方は、一度ほかの選択肢を探してみることで思ったより節約できる可能性があります。
また、場合によっては車を所有せず、カーシェアリングする選択肢もありますので、これを機に一度、車の維持費について改めて検討してみてください。