「5000万円」という金額は大金です。ミリオネアの道半ばということですね。
以下は金融庁が発表している資産分布ですが5000万円以上保有している人は50歳以上の世代に集中しています。
また、野村総研によると5000万円以上の資産を保有している人は準富裕層として分類されます。準富裕層以上に分類される世帯は約5500万円世帯の中の上位450万世帯と上位8%ということになります。
5000万円という資産を構築している人は主に以下のような方ではないかと思います。
- 長年会社で勤め上げて退職金が入った
- 親からの遺産が入金された
- 駐在でお金が貯まった
- 事業を立ち上げて成功した
筆者は駐在で貯めたお金を資産運用で増やして30台前半で4000万円という資産を構築しており、5000万円を運用するというのが現実的な線まで来ています。
5000万円という金融資産があれば、労働収入以外に大きな資本収入を期待することができます。
資産は増えてきたとはいえ今後も今までと同様に安全に運用していくことを心がけていく予定です。
資産が小さいうちはハイリスクハイリターンの値動きに激しい銘柄に投資してきましたが、規模が大きくなってくると少しの損失で資産が大きく目減りして味わう恐怖の度合いも大きくなります。
5000万円という金額を保有している皆様にとっても、決して軽い金額ではないはずです。
今回は5000万円を安全に投資して1億円という資産を構築するために必要な考え方と資産運用法についてお伝えしていきたいと思います。
まずは耐えうるリスクについて把握をしよう!
まずは資産運用を行う前に自分のリスク許容度について認識する必要があります。
下落耐性を認識する重要性
例えば資産が少ない100万円の時であれば、30%下落しても30万円の損失ですみます。ただ5000万円という資産で30%下落した場合1500万円の損失になります。
1500万円の損失についてなかなか耐えられる人はいないのではないでしょうか?
例えば、直近ですとコロナショックで2月から3月にかけて日経平均株価は30%近い大暴落となりました。
もし、あなたが日経平均株価に連動する投信で5000万円を運用していたらどのような気持ちになるでしょうか?
3月19日時点で3500万円程度まで資産が減少し、耐えきれなくなって損切りしてしまう方も多い方と思います。
しかし、その後予期せず株価は勢いよく反発して指をくわえて悔しい思いをするという流れになりかねません。
中には悔しさのあまり空売りを行い、相場上昇で大損失をくらいダブルパンチで立ち直れない損失を被る方もでてくるかもしれません。
耐えきれない損失を抱えると人間は冷静な判断ができなくなり、結果的にどんどん資産が下落する行動をとってしまう可能性が増大するのです。
例えば、あなたが資産を5億円保有していて、そのうち5000万円を運用し1500万円の損失が出たとしても総資産に占める損失の比率は3%ですので十分耐えられる水準でしょう。
ただ、5000万円が全資産で30%の1500万円の損失は通常の神経では耐えることはできなません。
取りうる戦略は2つ
5000万円という資産を保有している場合、取りうる戦略は二つです。
一つは3000万円〜5000万円という、自身の資産から考えて大きな比率の額を下落を抑える安全運用を行う方法です。
具体的な投資先については追ってお伝えしますが、下落をミニマイズしながらでも5%-10%のリターンを追求することは十分可能です。
第二の戦略としては1000万円から2000万円という資産のみを使ってある程度のリスクは許容しつつも高いリターンを狙う手法です。
2000万円で30%のリターンを出すことができれば600万円のリターンとなり、5000万円ベースでみても12%のリターンをだすことができていることになります。また、たとえ30%下落したとしても5000万円から考えると12%の損失ですむので、手痛いことには変わりませんが、まだ耐えることはできるかと思います。
1億円を構築するのは難しくない
5000万円の資産を保有している方が狙うのは、やはり1億円ではないでしょうか。
筆者も40歳になる前に1億円の資産達成を狙って以下で紹介しているとような投資先に分散投資しています。
https://eotrading.com/best3/
1年で2倍にするのは大変なリスクを伴いますが、10年程度かけてゆっくり2倍にするのは決して難しいことではないのです。
年率でみると低い利回りでも複利効果を利用すれば大きな資産を構築することができるのです。以下は5000万円を年率5%と10%で運用した場合の資産の推移です。
年利5% | 年利10% | |
1年後 | 5250 | 5500 |
2年後 | 5513 | 6050 |
3年後 | 5788 | 6655 |
4年後 | 6078 | 7321 |
5年後 | 6381 | 8053 |
6年後 | 6700 | 8858 |
7年後 | 7036 | 9744 |
8年後 | 7387 | 10718 |
9年後 | 7757 | 11790 |
10年後 | 8144 | 12969 |
11年後 | 8552 | 14266 |
12年後 | 8979 | 15692 |
13年後 | 9428 | 17261 |
14年後 | 9900 | 18987 |
15年後 | 10395 | 20886 |
10%で運用できれば7年〜8年で1億円を達成することができます。5%での運用となっても14年〜15年で1億円を達成することができます。
10%が期待できる運用先で2500万円で運用すると年率リターンは5%となります。
年率10%を狙う安全な投資先
まずは下落を抑えながら10%を狙う安全な投資先についてお伝えしていきたいと思います。
条件を満たす魅力的な投資先は筆者のポートフォリオの主軸を占めているバリュー株投資を主軸としたまるチストラテジー型のヘッジファンドです。
筆者が投資を実行しているBMキャピタルは、バフェットの師であるグレアムが開発した本格的なバリュー株投資を改良した手法を主軸として運用しています。
簡単に例えると2万円の現金が入っている財布を1万円で買うことができるレベルのバーゲン状態の株を購入するので、株式市場が下落する局面でも殆ど下落することなく安全な生成をもたらしています。
また、腕利きのファンドマネージャーが危険であると判断した時には、現金比率を高めたり、時には空売りでヘッジを行うことで下落をミニマイズしています。
結果的に日本株全体のパフォーマンスを表すTOPIXや、人気のひふみ投信が下落する局面においても一度もBMキャピタルはマイナスの成績とならず安全運用をおこなっています。
筆者が投資することとなった経緯を含めて、詳しくは以下でまとめていますので参考にしていただければと思います。
直近では金が急騰を始める前に金に対して投資を行い、今後のリターンにも期待したいところです。確かな投資眼をもっていることは確かです。
年率20%〜30%を狙う魅了的な投資先
年率20%を狙うのであれば、ある程度投資先を狙いうちする必要があります。今、筆者が魅力的だと考えているのが「特定の条件を満たす」新興国に投資するファンドです。
株価が急騰する特定の条件を満たす新興国の条件は以下です。
- まだ本格的に外国人投資家が入ってきておらず今後流入が見込まれる
- 日本の1970年代後半〜1980年代前半の日本と同様の経済水準
- 今後ポジティブなニュースが期待されている
筆者も一部期待して上記のような条件を満たす新興国に投資をしているオリエントマネジメントに投資を行なっています。
そもそも条件を満たす新興国に一般の個人投資家は投資することはできませんし、どの銘柄に投資してよいか判別するのは至難の技です。
魅力的な新興国に潜りこんで厳選した銘柄に投資を行うプロに任せた方がよいでしょう。
5000万円全額を投資するというより、一部1000万円-2000万円を投資して安定投資先と分散投資しながらポートフォリオ全体でリターンを狙っていきましょう。
まとめ
5000万円は準富裕層の基準となる大金です。
運用するにあたっては、リスク許容度を認識した上で、
- どれだけの比率を運用するか?
- どれだけの運用利回りを狙うか?
を考えた上で投資する必要があります。