近年FIREという言葉が日本でも徐々に流行してきてアーリーリタイア熱が高まっています。
終わりのない労働から早く解放されたいという願いは誰しも少なからず持っていることと思います。実際筆者も40歳近辺でのアーリーリタイアを目指して日々邁進しています。
一言にアーリーリタイアといっても実際にいくらあれば可能なのでしょうか?一つの目安として1億円という数字が挙げられます。人によっては2億円必要というかたもいらっしゃるでしょう。
ちなみにアラサーでリタイアした三菱サラリーマンは7000万円という資金でアーリーリタイアをしています。
本日は金融資産毎のアーリーリタイアの可能性についてお伝えした上で、アーリーリタイアのために必要な考え方についてお伝えしていきたいと思います。
そもそもアーリーリタイア(=FIRE)とは?
アーリーリタイアは近年FIREムーブメントという言葉で表現されることが多くなってきています。
FIREとは以下の頭文字のことです。
Financial
Independence
Retire
Early
要は経済的自立を勝ち取った上で、リタイアを行うということですね。
FIRE達成後は蓄えた資産が稼ぐ資本収入を不労所得として得て、労働から脱却することを目的としています。
欧米を中心としてムーブメントが沸き起こり、近年日本でも盛り上がり始めています。人々の労働意欲が低下してきている表れともいえますね。
高度経済成長期のように毎年給与テーブルが上がる社会ではなくなり、税金負担が重くなる現代では致し方ない動きだと思います。
では、アーリーリタイアをするには実際のところ、どれくらいの資産が必要なのかという点について検討していきたいと思います。
1億円でリタイアすることは可能?
まずは1億円という金融資産でのリタイアの可能性について考えていきましょう。
金融資産1億円を保有していれば既に富裕層
1億円といえば非常に大きな資産です。1億円の資産を構築した方は以下のような属性の方なのではないでしょうか?
- 親からの遺産相続
- 必死に給与を貯蓄して投資で殖やした
- 事業を立ち上げて成功した
- 宝くじで大当たり
金融資産を1億円保有していたら、約5400万世帯の上位200万世帯に位置することになります。つまり上位4%ということですね。
意外に多いなという印象ですが、殆どは高齢者に偏在していますのでアーリーリタイアを目指す世代としては相当上位に分類されると思います。
1億円で利息収入だけでリタイアは可能だが厳しい生活水準
1億円あれば、元本変動リスクなく安全に運用するのであれば2%-3%の利息を獲得することができます。
また元本変動リスクはありますが、景気に影響されにくいインフラ系の高配当銘柄を組み合わせることで4%程度の利息収入を獲得することは可能です。
1億円を丸々投資かした場合、税前で400万円、税後で320万円の利息収入を獲得することができます。しかし、都会で生活していくという上では十分な利息収入とは言えませんよね。
また、資産自体が増えていく手法でもないので、労働または年金による収入がない限りはジリ貧な生活が続くこととなると思います。
1億円を2億円に比較的早く且つ安全に増やす方法
筆者としては1億円の段階では、まだ増やすことに尽力した方がよいと思います。安定的に運用したとしても7年-10年で倍にすることができます。
最も簡単な方法としては米国や世界の株式インデックスに投資する手法が挙げられます。しかし、株価指数は時に40%-50%の下落を被ることがあります。
2000年代初頭のITバブル崩壊、リーマンショック、先般のコロナショックと時に大幅に下落する時期が存在しているのです。
半分近くに資産が下落してしまうと恐怖心から損切りしてしまい、その後株価が戻る過程で更に悔しい思いをする結果となりかねません。
折角、蓄えることが出来た1億円ですので出来る限り減らさずに運用したいところです。そのような方におすすめなのが理論に基づいて投資しているファンドへの投資です。
筆者が投資しているファンドでは投資してから5年経過します。株価は半年ベースで一度も下落することなく年率10%程度で上昇し元本に比べて50%程度上昇しています。以下ランキングの中でお伝えしていますので参考にしていただければと思います。
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2億円あればアーリーリタイアは十分可能
1億円でリタイアとなると、年金をもらえない世代からすると決して余裕のあるリタイアではないことをお伝えしてきました。しかし、2億円あれば話がまるで違ってきます。
戦略①:資産の成長を狙いながらアーリーリタイアを実現する
まず1つ目の戦略は先ほどお伝えしたインカムゲイン型の投資を1.5億円、5%-10%のキャピタルゲインを狙う投資先に5000万円をバランスよく配分する戦略です。
1.5億円を安定的に2%-5%の利息が狙える投資を行うことで、安定して税後で約500万円程度のインカムゲインを獲得することができます。
残りの5000万円を安全な5%-10%を狙える投資先で運用することで250万円〜500万円(税後:200万円-400万円)を獲得することができます。
リターンが得られた場合に半分を取り崩して、半分を元本として残すという戦略をとります。
例えば8%の運用益が出た場合、運用リターンは400万円となります。このうち200万円(税後160万円)を取り崩して、残りの200万円は元本として残しておきます。
すると、今年度の資本収益はインカム投資の約500万円とキャピタル取崩分の1600万円と合わせて税後で660万円という十分な水準となります。残った分を翌年度以降に繰り返します。
戦略②:インカムゲイン投資を多めに組み込む
もっと手厚くインカムが欲しい人は全額をインカム投資を行えばよいかと思います。
年率2%-3%の元本安全なソーシャルレンディングに投資しても手取りで500万円程度を得ることができます。
5%の高配当安定利回り銘柄を組み合わせることで600万円-700万円の税後所得を手にすることができ十分にリタイア生活を送ることができます。
とはいえ、裕福なリタイア生活となると、また話は違ってきます。リタイア後にお金のことを気にせずに裕福に暮らすためには更に資産を形成してからリタイアをした方がよいでしょう。
セミリタイア(=アーリーリタイア)生活実現のために重要なこと
アーリーリタイアをするということは、年金を受け取る年齢に達する前仕事を辞めて労働所得を放棄することを意味します。
つまり十分な安全圏の資産を築きながら、尚且つ元本を出来る限り守った上で資本収益を獲得しなければいけません。
筆者が投資をしているヘッジファンドでは投資して5年が経過していますが、一度も下落することなく毎年平均すると10%程度ずつの安定した結果をだしています。
10%というリターンを少ないと考える人もいますが、複利で考えると非常に優秀な成績です。たった7年間で資産を倍増させることができます。
定期金利でほとんど資産が増えない現在の金融環境において、安全性を保ちながら10%のリターンを出してくれるのは非常に心強いですね。
以下で筆者が投資しているファンドについて詳しくお伝えしていますので参考にしていただければと思います。
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近年5000万円から1億円でリタイアする人たちも増えていますが、正直全くおすすめできません。30歳-40歳で1億にも到達していない資産で、労働収入から脱却するのは大きなリスクと断ずることができます。
自分としては十分と思う資産が構築できたとしても、もう少し労働収入を得ながら資産運用で金融資産を増やしてからアーリーリタイアを検討するのがよいでしょう。
以下、各資産毎に安定して資産を増やすことができる資産運用法について解説していますので参考にしていただければと思います。
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