車は私たちの生活に欠かせないアイテムの一つですが、その維持費用は意外と高く、もし節約が出来ればずいぶんと毎月の生活も楽になるはずです。
維持費の中でも特にガソリン代は日々変動しており、ガソリン高騰によって生活が圧迫される可能性も今後出てくると思います。
今回は、ガソリン代の節約方法について考え、少しでも負担が軽くなるようなやり方を皆さんに紹介していきたいと思います。
ガソリン代の相場
経済産業省 資源エネルギー庁 石油製品価格調査「給油所小売価格調査(ガソリン、軽油、灯油)」によると、2024年10月現在のガソリン代は都道府県別で見てみると、以下のようになります。
レギュラー
順位 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 |
都道府県 | 愛知県 | 埼玉県 | 神奈川県 | 石川県 | 山口県 |
価格 | 141.9円/L | 142.3円/L | 142.7円/L | 143円/L | 143.2円/L |
ハイオク
順位 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 |
都道府県 | 愛知県 | 埼玉県 | 石川県 | 神奈川県 | 山口県 |
価格 | 152.9円/L | 153.2円/L | 153.6円/L | 153.7円/L | 154.2円/L |
軽油
順位 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 |
都道府県 | 埼玉県 | 滋賀県 | 愛知県 | 神奈川県 | 岩手県 |
価格 | 122.4円/L | 123.2円/L | 123.8円/L | 123.9円/L | 124円/L |
このように都道府県別で違いもありますが、レギュラー満タンが60Lだとして、8,000円以上の費用がかかることが分かります。
ガソリン代を節約する手段
給油の価格を下げる
まず思いつくのが、ガソリン自体の給油価格を下げるという節約方法でしょう。
人件費がかからない分、セルフのガソリンスタンドは給油価格が安めに設定されていることが多いですし、ガソリンスタンドによって価格設定が若干違いますので、よく通る道でどのガソリンスタンドが一番安いか目を光らせておくとよいでしょう。
また、決済方法として現金でなくクレジットカードや電子マネーを使いましょう。
特にそのガソリンスタンドが提携しているクレジットカードがあるはずですので、お持ちでなければ新規発行しガソリン代用にクレジットカードを分けてもいいかもしれません。
出光であれば「出光カードまいどプラス」(値引き2円/L)、ENEOSであれば「ENEOS CARDS」(値引き2円/L)、コスモ石油であれば「コスモ・ザ・カード・オーパス」(値引き2~7円/L)といったクレジットカードが無料で作れますので、利用しない手はありません。
また意外と知られてないですが、楽天カードもENEOS、Esso、Mobil、ゼネラルで支払うと100円の利用につき2ポイント貯まりますのでお得です。
新たにカードを増やしたくない方も、もし普段楽天カードを使っているようであれば、現金払いでなくクレジットカード払いにしてポイントを貯めていきましょう。
自身の心がけで燃費を良くする
また意識することで燃費を良くすることも可能であり、これによってガソリンの消費量を抑えることが出来ます。
まず、ガソリンの給油を満タンにしないという事です。ガソリンを満タンにしてしまいますと、車自体の重量が上がり、それによって燃費が悪くなります。
同様に車の後部座席やトランクに荷物をたくさん積んでいる方は、少しでも荷物を軽くするように心がけるだけで、知らないうちに燃費が良くなりますので、注意してみてください。
また、運転の速度に関しても出来るだけ気を使いましょう。
基本的に速度の出しすぎは、安全にも燃費にもよくないです。
速度は出来るだけ一定で保つ方が、燃費に良いとされており、時速60~70kmをキープするのが一番良いとされています。
法定速度を守る必要はありますが、もし速度を調整できそうな道路であれば、心がけてみることも大事です。
さらに、エアコンの使い方にも注意することで燃費は下がります。
これは驚くかもしれませんが、基本的にエアコンはつけたり消したりするよりも、つけっぱなしにしておく方が良いです。
そして、冬場に関して言うと、エアコンのA/CボタンはOFFにしてください。
夏であればこのボタンをつけておかないと冷たい空気が出ないため、つける必要がありますが、暖房に関してはつけなくても大丈夫ですし、A/Cボタンを切っておくだけで燃費が1割程度も良くなると言われているのです。
またアクセルやブレーキの踏み方にも気を使いましょう。
実は急発進・急ブレーキをやめ、徐々にアクセルやブレーキを踏むように心がけるだけで1割も燃費が向上するとされています。
最後にタイヤの空気圧に目を向けてみましょう。実は、タイヤの空気圧を適正に保つことで、年間のガソリン代が数千円節約できると言われているのです。
タイヤの空気圧は多くの人が定期検査の時以外気にすることもないとは思いますが、ガソリンスタンドやディーラーで無料点検してくれる場合も多いですので、心がけをして自分で管理してみると良いと思います。
車自体を低燃費のものにする
当たり前のことですが、エコカーを使用するというのも、手っ取り早く低燃費を実現する手段の一つですね。
また税金面でも、エコカー減税と呼ばれる制度があり、排出ガス量が一定の基準を満たしている車種であれば、自動車税が減税、もしくは免税されます。
実際に計算してみると、通常の車とエコカーでは購入価格に差があるため、いくら低燃費であるとはいえ、元を取り返すのに少なくとも10年以上かかると言われています。
しかし、エコカー減税によって軽減される税金分も考慮すると、もう少し早く購入価格の差を取り返せるでしょう。
つまり、エコカー購入にあたっては、低燃費によってどれだけ維持費用が下がるのか、減税によって税金がどれだけ安くなるかを調べたうえで、何年以上乗り続ければお得になるのかを計算したうえで購入に踏み切るべきだと言えるでしょう。
そういった点さえクリアになれば、排出ガス量も少なくなりエコですので、十分変更するメリットがあると考えます。
また、車だけでなく、タイヤにも低燃費タイヤというものがあり、グレードが高いAAAランクのモノであれば燃費が3%も向上するとされていますので、ぜひ検討してみてはいかかがでしょうか?
そしてタイヤに関して言うと、一年中スタッドレスタイヤをつけたままの方がいますが、これはやめましょう。
スタッドレスタイヤは燃費が10%程度も悪くなるとされていますので、冬場の必要な時期以外は、ノーマルのものと交換するようにしましょう。
まとめ
車の維持費用のなかでも特にガソリン代について調べてみると、さまざまな節約方法が存在することがわかりました。
低燃費の車に変更するというのは、購入価格を考えるとなかなか手を出しづらい部分かとも思いますが、給油価格を下げるということや、自身の心がけによって燃費を良くするというのは、今日からすぐにでも実践できる方法かと思います。
特に、ガソリンをクレジットカード決済に変えることで、ポイントを貯めていくという方法では、給油するたびに自分自身も楽しみが増えると思いますし、A/CボタンをOFFにしたり、急ブレーキをやめるといった方法は心がけだけで意外と大きな成果が得られるようになりますのでおすすめですよ。
このように、車のガソリン代が節約できれば、普段の生活に向けることのできる余裕資金が増えますので、小さなことかもしれませんが、侮らずにコツコツと節約を始めてみてくださいね。